愛知県養護教育研究会
愛知県養護教育研究会

 本会は平成2年に発足し、今年で35年目を迎えました。「養護教諭が自分たちの手で、自分たちの力量を高める研究組織でありたい」という先輩諸氏の熱い思いを受け継ぎ、その歴史を刻んでいます。
 令和6年度は、1066名の養護教諭と、養護教諭出身の指導主事が会員となっています。
 さて、令和5年7月31日、4年ぶりに参集形式で開催した研究大会では、県下の養護教諭が一堂に会し、共に学ぶことができる喜びを改めて感じることができました。コロナ禍で、オンラインでの研修が多くなり、オンラインでのよさも感じている一方で、年に一度は全県の養護教諭が顔を合わせて近況を語り合い、共に研修するよさも実感しました。
 学校生活においても、さまざまな教育活動がほぼ平常にもどりました。しかし、「マスクをはずせない」「教室に入れない」「ゲームをやめられない」など、新型コロナウイルス感染症が子どもたちに及ぼした影響は、未ださまざまな健康問題として影を落としています。    
 そのような中で、私たち養護教諭に求められている役割はこれまでになく大きくなっていると感じます。目の前の子どもたち一人一人を見つめ、きめ細やかな対応をするためにも、養護教諭はその力量を高め、学校保健の専門職として中心的な役割を果たす必要があります。
 さらに、今年の元日に北陸地方を襲った能登半島地震では、多くの子どもたちが避難生活を余儀なくされる中、被災地の養護教諭の皆様が、子どもたちの心のケアに懸命に取り組んでいらっしゃると聞いております。同じ養護教諭として、頭が下がる思いでいっぱいです。被災された地区の養護教諭の皆様に、遠くからではありますがエールを送りたいと思います。
 愛養研は、これからも愛知の養護教諭の絆を深め、相互に学び合う場として、そして、愛知の子どもたちのために、その歩みを止めることなく取り組んでまいります。
 また、このホームページも、養護教諭はもとより、広く多くの方にご覧いただくことで、養護教諭に対する理解を深めていただく一助となれば幸いです。
 どうぞ、今後もご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 

令和6年6月  愛知県養護教育研究会長 渥美 かおる