愛知県養護教育研究会
愛知県養護教育研究会

 本会は平成2年に発足し、今年で36年目を迎えました。「養護教諭が自分たちの手で、自分たちの力量を高める研究組織でありたい」という先輩諸氏の熱い思いのもとスタートし、その思いを脈々とつなぎ今に至ります。令和7年度は、1064名の養護教諭と、養護教諭出身の指導主事が会員となっています。
 毎年、夏には研究大会を開催し、尾張地区と三河地区からそれぞれ研究発表を行い、養護教諭の貴重な実践を互いに共有し学び合っています。さらに調査研究部の活動では、全会員にアンケート調査や事例収集を行い、その結果から得た課題を報告し、養護教諭一人一人が自分の取り組みを振り返り、生かせるようにしています。冬には自主研修会も開いています。多くの学校で一人の養護教諭が互いに学び合い、専門性を高める貴重な機会となるように努めています。
 さて、今年度より本会の研究テーマを「多様化する社会を自分らしく生きる子どもを育む養護教諭の役割」としました。コロナ禍を経て、以前のような生活に戻ったかのようにも思えますが、さまざまな価値観や選択肢が社会で広がっていると感じます。不登校の増加や、視力や体力の低下の問題にも現れていると思います。そのような中、わたしたち養護教諭は健康教育を進めていくうえで、子どもたちが自分らしさを大切にし、自分がどう生きたいかという視点をもたせることが大切になるのではと考えました。将来にわたって健康でいられる力をつけるための健康教育を進めていくために、「養護教諭として何ができるのか」その役割を追求していきたいと思っています。
愛養研は、未来に輝く子どものため、そして愛知の養護教諭の笑顔と元気のために、愛知の養護教諭が専門性を高める活動をしていきます。
今年度もどうぞご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。 

令和7年6月
愛知県養護教育研究会長 三ツ矢 由香